香港のクラフトビール事情
香港では2014年からクラフトビールが製造されるようになり、今徐々に広がりつつあるらしい。
香港のクラフトビール、流行っているならぜひ知りたい。
クラフトビールというのは小規模なブルワリーで製造されたニッチなビールで、ブルワリーごとの個性が楽しめる。一つ一つ違う。みんな違って、みんないい。
■一軒目:近くのビアバー
目的のお店は決めていたが、まずは肩慣らしに泊まったホステルの隣にあるバーで飲む。
流行っているならここにもクラフトビールがあるのでは?と思い「香港のビールが飲みたいのですが・・・」と頼むと「香港のビールはこれ一種類!」とサンミゲルビールを指された。
たしかに香港!香港トラディショナルビールではあるけど、ちがうそうじゃない。日本でスーパードライが出てきたみたいなもんだ。
■二軒目:タップ・ジ・エール・プロジェクト
ほんとにクラフトビール、はやってんのかなと一抹の不安を覚えながらも今回のお目当てのお店に。
早速オーダー。一杯目。
フルーーーーティー!!!
今まで何かにフルーティって表現したものすべて取っ払える!もうフルーツ!域としてはフルーツ!
南国の香りを余すことなくただよわせている。ただよわせる、なんてもんではなく口に含んだ瞬間脳まで広がる香りの洪水。甘くやや酸味のある飲み口で苦味はほとんどない。パイナップルのようなマンゴーのようなさわやかな香りでこれはやはりフルーツなのでは…??という気がして飲み込むと遠くでたくわんに似た発酵香がして、ああお酒だったねきみは…と思い直す。
飲み口は軽いが決して薄さはない。ピルスナーなのにしっかりしている。
二杯目はぐっとベクトルを変えてスタウトに。
ちなみにIUの甘味指数についてはよくわからない。メニューに書いてあるままをメモってるだけだ。
あとで飲んだビールに書かれていたのだがチョコレートスタウトというものらしい。
こちらもまず香りがすごい!チョコレートの香り、荒々しいカカオの香り。味わいはギネスと比べると軽く苦味が少ない。スタウトにしては軽い。
きつくなってまいりました(メモの原文ママ)。
三杯目はアルコールが低いという理由でチョイス。日和った。
その名のとおりブルーベリーの風味。
これは日和りすぎた。甘くないファンタグレープといってしまってよい。完全に外れ。
ビールっぽさもほとんどない。苦手なひとでも飲めるパターンのやつだ。
■三件目:カオルーン・タップ・ルーム
酔い醒ましに地下鉄2駅分歩いて三軒目に。
一杯目はボトルで。
これもチョコレートスタウトなのだが、先ほどのと違ってボトルだからか苦味が利いている。コクがあってしっかり重い。すごく濃いコーヒーのよう。香りはそのぶんおだやか。
二杯目、これでうち止め
こちらはまたまたフルーティタイプ。さっきのフルーティをさらに越えてきた!
発酵香がなくひたすらさわやか、なのに重い。ずっしり重い。。。6杯目にしてこれはつらい、つらすぎてメモに「重いんだよおまもりさん…」とうしおととらにでてきたセリフを書き出していた。
これにて香港クラフトビール巡りは終了!個性が光ってみんな違ってみんないい!
■日本は?
色々飲んで、あれ、じゃあ日本のクラフトビールってどんなだっけ?と思って帰路で船橋にあるビアバーに立ち寄った。
ちがう、これははっきり違う!!
どちらも香りがおだやかで苦味がしっかり利いていて、軽い。個性もしっかりあるけど遠くにいつも飲んでるビールの味がする。甘味はほとんどない。
そういえば育ったとこの水の酒が一番合うってシャンクスが言ってた。どちらが旨いとかではなく、日本のほうが飲んでいて収まりかよい。
異国で飲むクラフトビールはしっかり異国情緒があったことがはっきりした。
またほかの国にいったらぜひクラフトビールを飲んでその国を味わうことにしよう。